転職先での人間関係

転職で入社したては、自分の事を探るような周囲の目が気になるものです。
入社してしばらくの間は、あなたはある意味異端者であるのです。

あなたと机を並べる同僚にしても「この人はいったいどんな人なのだろう」と値踏みされるように見られてしまうのはある意味仕方の無いことです。
そのような視線ばかりを気にしていると、ますます居心地が悪くなってしまいます。

でも、殆どの場合は新人の能力を試すような視線ではなく、少しでも早く仕事に慣れて自分たちの仲間になって欲しいと思っているのです。
わざわざ自分の方から声をかけて、嫌われたらといやだと心の中で思い、あなたに遠慮しているに過ぎません。

転職で入社して何日も経過しているにも関わらず、いつまでも周囲の視線が気になってしまうのならば、転職者であるあなた自身が相手を近寄らせない雰囲気を作り出していると考えるべきではないでしょうか。

同僚は、ライバルと考えるよりも、一緒に仕事する信頼できる仲間と考えるべきなので、まずは、自分から歩み寄り、彼らにあなた自身から声をかけていくことが大切です。

きっかけとしては、仕事で自分が分からないところを聞くといった形でもいいので、積極的にあなた自身から声をかけてみましょう。

そうすることによって自然と、何度か会話した人に昼休み中に食事に出るときなどのときに一緒に連れて行ってもらい、仕事から離れたところで話す機会を持てば、「どこに住んでいるのか」だとか、「何が趣味?」、「家族は何人いるのか」、といった会話が自然に交わされるようになります。

一人でもいいからうち解けて話しすることができるようになれば、あとはその人から、”友達の輪”を広げていけばいいのではないでしょうか。


 

転職先での仕事の度量

転職で途中入社した会社でその職種が未経験の場合などは、職種にもよりますがOJTあるいはoffJTによる導入研修が行われる場合があります。
しかし、経験者として転職したのであれば、このような研修はまずないといっていいでしょう。

転職先で、仕事の進める方法を教えてもらえない。
教えてくれてもせいぜい、アウトライン程度だけ。
経験のある仕事を別の会社でするとしても、それぞれの会社によって仕事の進め方が異なっていたり、取り扱い商品や顧客対象など違う場合が普通です。

転職しても始めのうちは、何から手を付ければいいのか分からずにとまどうことが多々あるはずです。
会社で研修がないのであれば、自分で仕事の進め方を積極的に覚えていくしかありません。
最新技術や商品知識などを与えられたり、資料だけで理解できなければ、上司や同僚に質問をどんどんして、自分に必要な情報をどんどん吸収する努力をしましょう。
同僚の仕事の仕方を観察してみるだけでも、その会社の仕事の基本的なルールを把握することができるでしょう。

いきなり自分の技量では手に余る仕事を頼まれた。
仕事に慣れるまでは、簡単にできるような補助的な仕事が中心になります。
しかし、ときには、これまで自分が経験したことのないような難しい仕事を頼まれたり、一つひとつの作業は簡単でも、作業量的に残業しなければとてもこなせない程の量の仕事が与えられることもあります。

このような事をする理由の一つとして、当人の技量や問題解決の方法を確認するためであったり、途中でその仕事を投げ出さない意気込みを持っているかどうかを試したりするものです。
高度な仕事では、会社の考えとしては、それを完遂できなくても構わないと思っているはずです。
問題は、その仕事をあなたに与えたときに、最初から「できない」とお手上げ状態になってしまうのか、それとも、いろんな方法や道具を駆使して情報を収集して、周囲に教えてもらうなりしてその仕事をやり遂げようと努力をするかどうかにあるはずですから、手に負えないなどの泣き言をいわずに、残業や休日出勤をしてでもやりとげるという意欲を見せる事が大切です。


 

転職してから注意すること

気になったことはどんどん質問することで積極性を示すようにしましょう。
入社してもすぐには職場慣習や具体的な仕事内容や仕事の進め方など、まだわからないことがたくさんあると思います。
どんな些細なことでもわからないことがあれば、同僚や上司に質問するようにしましょう。


質問を投げかけ、答えてもらうことによってお互いの意思の疎通が図られるようになり、あなたの積極性や真面目さを印象付けることができます。


ここで注意したいのは、今までのあなたの経験上でわかっていることと思い自己判断によって仕事を進めてしまうことです。
今の会社でのルールを理解していないうちから、前の会社のやり方をしていると、思わぬ失敗を招いてしまうことにもなりかねません。
要領がわかっていたとしても、まずは今の会社のやり方の確認が肝心なのです。


職場で周りからの信頼を得るには、真面目に仕事に取り組んでいるという姿勢を見せることが大切です。
だからといって張り切りすぎるのも頂けません。
会社のことをまだよく知らないのに、自分の意見や主張を振りかざして、同僚からの仕事後の誘いに仕事が残っているからなどと言って断ったりしていては、いつまでたってもその職場に溶け込むことができません。
そのうちに、同僚からも生意気というレッテルが貼られて、爪弾きされることになるかも知れません。


会社の立場でいえば、転職者とは、既存の社員にない異質の経験を生かして、仕事の進め方や製品開発などを新しい発想で取り組んで欲しいという期待感があるわけですので、その能力を存分に発揮するためにも、職場のルールを理解し、周囲に受け入れてもらえたことを納得してからでも遅くはないのではないでしょうか。
もちろん、会議などで自分の意見を求められたならば、そのときは積極的に自分の意見を発言するべきです。
しかし、早く自分の実力を認めさせたいと焦り、自分の実力を見せびらかしているような印象を与えないように充分注意しましょう。

 

転職先でのトラブルの対処法

転職で入社して2、3日は、大切な仕事を任されるということはまず考えられないでしょう。
大体が、仕事に必要な資料や書類などにもを通すように言われるか、メインの業務を担当している誰かの補助的なことを頼まれる程度だと思います。

会社側としては、社内のルールや、仕事の進め方を知らないで、周囲との会話もとれないままに、勝手に行動をされるのは困りますし、応募書類や面接などを通じて仕事能力も一応の判定はつけたものの、実際のところは、その人の全てを把握していないのですから当然のことです。

会社にもよりますが、入社して1週間くらいは、その会社での仕事の進め方を覚えたり、同じ部署で働く同僚の方たちとの新しい人間関係を築き上げるための、準備期間と考えましょう。

その間に、自分の配属先以外の部署や各種施設の配置なども覚えておきたいところなのですが、一人でどこでも歩き回ると不信人物に見られてしまう恐れがあるので、できるだけ上司または同僚、あるいは人事担当者と共に行動しましょう。
このときに、各部署の所属長に会わせてもらえると、その後自分が仕事する時に大いに役立つことになるでしょう。

近年、能力主義や実力主義が徹底されている会社では、実年齢に関係なく課長や部長へと出世していく人がいますし、設立してから時間が経っていないベンチャー企業等でも、設立メンバーの一人であるとして、20歳代にも関わらず取締役という人がいます。

年齢だけで考えれば、自分より歳が若い人を上司であるという状況は大変やりにくいでしょうが、こう言った場合では、年齢で見るのではなく社歴で考えると、そういった事態を意外とすんなり受け入れられると思います。

その会社では自分よりも長年の実績を積んでいるのだから、入社したばかりの自分が下でも当然であると考えられるのです。

むしろ、かつてのように年功序列で幅をきかせた頃のように、歳をとっているという理由だけで出世する上司が上にいて、その上司の仕事に対する無能ぶりを嘆くよりは、自分より若くても仕事が出来て出世した人が上司である職場の方が、仕事をする環境としてはずっと良いと思われます。

同僚を見ても、自分より年齢が下でも、社歴が長いという人がほとんどだと思います。
そんな彼らに対し、自分より年下だからといった態度で接すると、思わぬ反発を食らうこともあります。
なので、入社してしばらくの間は年下であろうと会社では先輩という意識を持って相手に接することが必要です。